厚生労働省は、施設入所者の食費基準額(補足給付の基準)を、2026年8月から 1日100円(月額約3,000円)引き上げる 方針を審議会で了承しました。
理由:
食材料費および調理コストの高騰への対応。
対象:
特別養護老人ホーム、老健、介護医療院などの入所施設。
【考察】
1日100円のアップは、施設側にとっては年間数百万円の収益改善になりますが、利用者家族にとっては「また負担が増えるのか」という心理的負担になります。8月の施行直前に伝えるのではなく、今の時期から「なぜ値上げが必要なのか」をポジティブな文脈で伝え、納得感を得ることが重要です。放置すれば、退所やクレームの原因になりかねません。
【具体的な対策案】
「食事の質向上」を可視化する:
2月・3月のニュースレター等で、地元の食材を導入したメニューや、最新の調理器具で美味しくなった食事の写真を積極的に掲載してください。
インフレの影響を正直に伝える:
施設の努力だけではカバーできない食材料費の高騰(具体的にどの食材が何%上がったか等)を丁寧に説明し、品質維持のための改定であることを伝えてください。
補足給付の判定再点検:
負担が増えることで、新たに低所得者向けの「補足給付」の対象になる可能性のある世帯がないか、事務部門で事前にシミュレーションし、相談に乗れる体制を整えてください。
物価高への対応は不可避ですが、それを「信頼関係の強化」に変えられるかは経営者の伝え方次第です。
8月に向けた準備を、2月の今からスタートさせましょう。
【情報ソース】
・厚生労働省「社会保障審議会(介護給付費分科会)2026年2月資料」
・介護保険最新情報「食費の基準費用の改定について(2026年版速報)」

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